結婚を意識したとき、将来、子供が欲しいと考える方は多いと思います。
しかし、結婚相手は出会いやフィーリングで決めることができますが、妊娠できるかどうかは自身で勝手に決めることは出来ません。
今、結婚前に自身が妊娠できるかどうかを知るブライダルチェックをする人が増えています。その重要性についてと方法をお話したいと思います。
■妊娠できるかどうかは自己判断ではわからない
男女共に、年齢や個人差、病歴、遺伝などにより、妊娠の可能性、妊娠能力に違いがあります。
これは、体の機能もそうですが、自覚していない病気などにより妊娠しにくい人もいます。
男女それぞれ、特に注意してもらいたいのが自己判断と思い込みについてお話します。
1.健康でも妊娠できるかわからない
どんなに体力に自信があっても健康的でも、精子、卵子、卵巣まで健康かどうかは自己判断ではわかりません。
また、自分では気づかない病気や遺伝により、妊娠しにくい可能性もあるかもしれません。
2.セックスが出来るから妊娠できるわけではない
今までに恋人と問題なくセックスが出来ている、自信があるからといっても、それは、妊娠の可能性にはつながりません。
また、昔、妊娠の経験があっても、今、妊娠できるかどうかはわかりません。
3.子供ができない体質と思っている
35歳を過ぎて多いのが、自分は妊娠しにくい体質、子供が出来ない体質と自己判断で思い込んでいる人は危険です。
今まで妊娠とは無縁だったからといって、妊娠しにくいわけではありません。
結婚後の予定外の妊娠に驚いてしまう人もいます。
4.ブライダルチェックをしたのが何年も前
年齢と共に、生殖機能は衰えていくものです。
そのため、ブライダルチェックをしてから3年以上の期間が開いたなら、もう一度チェックをしてみることをお勧めします。
■ブライダルチェックとは
ブライダルチェックの意味と金額についてお話します。
女性用と男性用がある
妊娠は、女性の体に大きな負担をかけることでもあります。普段は特に問題のない疾患が、妊娠中は母体や胎児に大きな影響をもたらすこともあります。
ブライダルチェックは結婚前や結婚を控えている女性を対象とした婦人科検診として広まりましたが、現在、不妊治療において、近年、不妊理由の約50%は男性に原因がある「男性不妊」であると言われています。そのため、男性用のブライダルチェックも広まってきました。
肝炎、梅毒、HIV(エイズ)ウイルス、クラミジアなどの感染症や女性の場合は子宮がん、卵巣腫瘍など、妊娠や出産に影響を与える病気の有無をあらかじめチェックする目的で行います。
ブライダルチェックでは、妊娠しにくい体質等もある程度診断することができます。
現在では、ブライダルチェック=不妊検査という意味が一般化されていると思います。
金額相場
一般的に、ブライダルチェックの金額相場は男女共に2~5万円といわれています。
病院やクリニックによって差がありますが、あまりにも安すぎるところでは、実際に行ってみたら当初表示されていなかった追加の代金が高額だったなどのトラブルもあるようです。
検査後に間違いのないように、事前に確認したり、医師との話の時にはメモをとるなどをしたほうがよいでしょう。
■ブライダルチェックはどこで受けられる?内容は?
内容の主としては、妊娠、不妊、性病にかかわる検査ですが、病院、クリニークによって検査項目、コースはさまざまです。
特にブライダルチェックという名前のコースを設けていないところでは
「これから結婚する予定で、妊娠、出産に問題がないかの検査をしてほしい。」と伝えれば大丈夫です。
女性の場合
女性の場合、ブライダルチェックは産婦人科で行うことが出来ます。
1.血液検査(貧血検査)
2.超音波による子宮と卵巣のチェック
3.子宮がん・子宮頚がん検査
4.風疹抗体検査
5.胸部X線撮影や乳がん検査 等
6.尿検査(細菌培養検査(薬剤感受性検査含む)、クラミジア、淋菌)咽頭(クラミジア、淋菌)
7.肝炎検査(B型肝炎、C型肝炎)
8.梅毒検査
9.HIV検査
10.ホルモン検査
11.生化学検査
12.末梢血液検査 等
男性の場合
男性の場合、ブライダルチェックは泌尿器科で行うことが出来ます。
1.尿検査(細菌培養検査(薬剤感受性検査含む)、クラミジア、淋菌)咽頭(クラミジア、淋菌)
2.肝炎検査(B型肝炎、C型肝炎)
3.梅毒検査
4.HIV検査
5.風疹抗体検査
6.ホルモン検査
7.生化学検査
8.末梢血液検査
9.血液型検査 等
■自宅で精子力と卵巣AMHのセルフチェック検査キット
ブライダルチェックを病院へ行って検査するのはちょっと恥ずかしいと感じてしまう人もいると思います。
そんな人にお勧めの自宅で自分で出来るセルフチェック検査キットのご案内。
男性用不妊検査精子力が自宅で検査できるキット
自宅で手軽に精子の濃度と運動率を測定。
測定結果は、下回ると自然妊娠が難しいとされるWHOの下限基準値と比較できます。
シーム 精子セルフチェック
価格:3,980円
女性用卵巣年齢を自宅で検査できるキット
女性の卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるを示す「卵巣年齢」を自宅で調べられる検査キット。
F check 卵巣年齢チェックキット
価格:19,980円
■ブライダルチェック不妊検査はしておいたほうがいい?
実際にブライダルチェック不妊検査をしてよかった人、しないで後悔した人の声。
ブライダルチェック不妊検査をしてよかったという人の声
ブライダルチェック不妊検査をしておけばよかったと後悔した人の声
不妊妊活で苦労している人の多くが後悔していること
不妊や妊活で苦労している人の多くは、年齢による卵巣、精子の衰えの問題です。
生殖機能は年齢、加齢により衰えることはわかっていても、人それぞれに違いがあります。
30代でも精子力の衰えや卵巣機能の衰えが早い人もいます。
そうした人の多くは「もっと早く不妊検査をしておけばよかった。」「20代でも30代でも早い時期に知っておきたかった。」と、後悔をしています。
病気や疾患、衰えなど、治療で回復できるのであれば、早期発見に越したことはないのです。
妊活不妊治療はあまくない!
35歳を超えても、不妊治療をすれば子供が出来ると安易に考えるのはとても危険なことです。
なぜなら、不妊治療をして出産できる確立は、30歳で19.9%、35歳で16.3%、40歳で7.7%、45歳では急激に減って0.6%です!!(参照:丘の上のお医者さん https://www.okanouenooisyasan.com/knowledge/infertility/06/)
また、不妊治療はお金も時間も心労もかかります。
子供を将来欲しいと願う人の多くは、自然に子供を授かることを望んでいます。しかし、それは年齢と密接に関係していることを理解しておいて欲しいのです。
さらに、近年、若い人でも妊娠の確立が下がってきているとも言われています。たとえ年齢が若くても、体内の機能までは自分では正確に把握できません。
■まとめ
男女ともお互いに、今すぐの妊娠を望んでいなくとも、将来的に子供のいる家庭を望んでいるのであれば、ぜひ、検査はしておいたほうがいいです。
また、万が一、結婚後に性病を相手に移さないためにも、病気の有無を知っておくことも大切です。
自宅で出来る検査キットもご紹介しましたが、性病や病気、疾患などの検査は病院での検査が必要です。
妊娠できるか、子供が出来るかどうかは、精子力や卵巣力の問題だけではないため、自宅での検査キットはあくまでも目安としての使用をお勧めします。
婚姻は気持ちやフィーリングで40代、50代でも可能ですが、妊娠出産は年齢的、身体的な限界があります。
将来、子供のいる家庭を希望している方は、男女共に結婚前のブライダルチェックをしておくことがおすすめです。