「私、理想は全然、高くないんです。」という人が、実は、なかなか相手が決まらない場合があります。
年収1000万円とかでなくていいし、物凄いハンサムでなくてもいいし、高学歴でなくてもいいし、高級車に乗っていなくてもいい等。
確かに高い理想はないのですが、彼らにはそれ以外の理想はきちんとあるのです。
この人たちがよくいうフレーズが
「とりあえず、私に合う人だったらいい。」
なんだか、やさしくおおらかそうに聞こえますが、彼らは相手へ対するきちんとした理想や目標がないゆえに、選ぶ基準や断る基準も漠然としています。
例えば、よくあるのですが、お見合いでお会いした相手へのお返事が漠然と「なんとなくNG」って、結構、失礼な態度にあたると思うのです。
「よくわからないけど、なんとなく自分に合わないのでNG」と言うのと
「私は気遣いある男らしい人が好きなのですが、○○さんからは感じられなかったのでNGです。」では、お相手探しへの前向き度に違いを感じますよね。
どんな人が理想か尋ねたときに
「とりあえず、私に合う人。」と、普通に答える方は要注意です。
完全に、待ち受け体制です。
私に合う人と私が感じれば、私は興味を示すけれども、それ以外の人へは、私は興味を示しません。そこから、私から合わせる努力はしない気持ちが感じられます。
初めから、自分に100%相性ピッタリの完成品な人を見つけるのはなかなか難しいことでしょう。
なぜなら、パートナーとは、お互いの色々なところを理解したり、発見したり、共有したり、分かち合ったりすることで、お互いの気持ちが深まって結ばれていくことのほうが多いからです。
意外と、ある程度の理想や目標が決まっている人の方が、それさえクリアしていればよいのですから、全体的にお相手へ対して柔軟で寛容です。
理想や目標が漠然としている、あいまいな人ほど、小さな希望が無限大にありすぎて、定まらないものです。