婚活ハラスメントとは?結婚したい独身男女が体験した事例と種類

悲しむ人

今、職場ハラスメントや家庭内ハラスメント、セクシャルハラスメント、モラハラなど、社会的に様々なハラスメント問題が注目され、企業や教育の場でもハラスメントに対するルール設定や注意がされています。
ハラスメントとは、相手を不快にさせたり、傷つけたり、迷惑をかけたりするような言動や行為のことを指します。それは、婚活においても例外ではありません。

婚活ハラスメントとは?

クモと人のシルエット

婚活ハラスメントとは、婚活イベントや婚活パーティー、婚活アプリ、お見合い、結婚を望む出会い、その他婚活等の際に、相手に対して不快な言動、行動を取ることを指します。
具体的には、不適切な言葉やジェスチャー、無理な接触、SNSでの迷惑行為、セクシャルハラスメントと同様に、相手にとって不快な言動や行動を行うことが含まれます。
また、職場などにおいて、独身者に対し「結婚しないの?」「まだ独身でいるの?」「早く結婚した方がいいよ。」等、結婚を揶揄したり、結婚することを煽るような言動の場合も婚活ハラスメント(シングルハラスメント、独身ハラスメント)と言われています。

今回は、結婚を願う独身男女が婚活中に体験したハラスメントについてご紹介します。(※全ての婚活にハラスメントが起きるものではありません。)

差別発言・不快な言動

ショックを受ける人

婚活イベントや婚活デートやお見合いで、相手の容姿や性格を否定的に評価する言動を指します。
差別発言とは、人種、民族、性別、性的指向、宗教、障がい、外見、出身地、職種、学歴、家庭環境、婚歴、年齢などの属性に基づいて、人を軽蔑し、差別的な扱いをすることを意図した発言のこと。また、勝手な憶測や自分の主観や予想で、他人の性格や動機、意図を推測したり決めつけることや偏見。
婚活においては、近年、男女共働きによる夫婦が増え、家事の分担、男性の家事も一般的です。家事や子育ては女性が行って当たり前という偏見は古いもの。今は、男性の家事への理解力や行動も結婚の決め手になる大きな要素です。
社会的にも差別発言への注意や関心は高まっています。婚活などの出会いの場で、差別発言、不快な言動は大きなマイナス印象です。気をつけましょう。

「女性は結婚したら家事をするのが当たり前と言われた。」(30代・女性)
「太っている女性は婚活の前に鏡を見た方がいい。君は痩せているから安心、と言われた。その男性とは絶対結婚できないと思った。」(40代・女性)
「結婚後は子供が欲しいから、高齢出産前の35歳以下の女性との結婚を希望していると言った40代男性がいて、引きました。若い女性と出会うのに出産を理由にする男性は不愉快です。」(30代・女性)

「障害や病気、介護を持つ人は婚活に不向き。と言った人がいて驚いた。社会的にもひどい差別でハラスメント発言だと不快に感じた。」(40代・女性)
「料理があまり得意ではないと言ったら、女性なのに珍しいね。と言われ、びっくりした。」(20代・女性)
「デートで人種や宗教、戦争についてその人の考えを語られ、偏見や差別感をもつ人なんだと感じました。気持ちが冷めました。デートではしない方がいいと思う。」(30代・女性)

法務省「人権相談」さまざまな人権問題相談。

セクハラ行為

セクハラ行為

相手に対して性的な言葉やジョークを言うことや、不適切な質問をする、体に接触すること。
今、職場や社内セクハラは会社自体に大ダメージを与えるほどの問題になることもあります。それくらいに、世の中がセクハラをNOとする姿勢ができてきています。
婚活でのセクシャルハラスメント行為は、婚活セクハラと言われ、とくに体への接触に関わるセクハラは、婚活パーティや婚活アプリなどで出会った間もない状況や初対面の場合、女性は恐怖や不快、大きな不安を感じることとなります。

「下ネタの会話やジョークが多くて不快に感じた。」(30代・女性)
「会話中、ずっと胸元を見られていて嫌だった。」(20代・女性)
「初めてのデートで、何カップ?と胸のサイズを聞かれてびっくりした。」(20代・女性)
「自分で勝手に今まで付き合った人数を話してから、私にもしつこく聞いてきて嫌だった。」(30代・女性)
「婚活イベントで手や背中を触られて怖かった。」(30代・女性)

内閣府「男女共同参画局」相談ページ

SNSハラスメント、ソーシャルハラスメント

SNSに困惑する人

Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)を利用して、他人を攻撃したり傷つけたりする言動や行動のこと。誹謗中傷、嫌がらせ、プライバシーの侵害、ストーカー行為、偽アカウントを利用しての攻撃などが含まれます。
SNSは、誰でも気軽に情報を発信できるため、誤解や勘違いが招きやすく、トラブルの原因になることがあります。また、投稿が広く拡散されるため、被害が大きくなりやすいという特徴もあります。SNSハラスメント、ソーシャルハラスメントは、社会的な問題にもなっており、会社や大人社会だけでなく、子供の学校などでもいじめへの発展につながるため注意が呼びかけられています。被害者に心身の苦痛を与えるだけでなく、社会的信頼感やメンタルヘルスにも悪影響を与える問題です。

「婚活パーティで会った人に、いいねするからと言って、しつこくインスタのIDを聞かれて嫌だった。」(20代・女性)
「今時、会社や学校でもソシャハラ(ソーシャルハラスメント)は問題にされているのに、婚活で平気でしてくる人がいて驚きます。」(30代・女性)
「Facebookは繋がりが見えやすいし、詮索されやすいので、婚活を始めてから閉じました。」(30代・男性)
「婚活イベントでお断りした人からSNSを詮索されてしまい、いいねとメッセージが来て、怖いと感じました。」(20代・女性)

法務省「SNS(LINE)による人権相談」こちらは、ハラスメント・インターネット上の誹謗中傷などについての相談ができます。

既読ハラスメント・即返ハラスメント

悪魔

既読ハラスメントとは、LINEなどのSNSやチャットアプリなどでメッセージを送信した相手が既読をつけた後に、すぐに返信がないことに対して、怒ったり、煽る、しつこく返信を促す行為を指します。即返ハラスメントも同様に、メッセージに対してやデート後のお礼がすぐにないなど、即座に返信がなされなかったことに対して、相手に対して怒ることや煽り、催促すること。
これらはSNSハラスメントの一部であり、煽る行為は相手にストレスを与えたり、迷惑行為、プライバシーを侵害したりする可能性があるため、社会的に職場などでも問題行為として認識されてきています。メッセージの送信や返信は、相手の状況や時間、感情に配慮し、相手にストレスを与えないように気を配ること、相手のペースに合わせたコミュニケーションが重要です。
煽る行為が良好な関係や信頼を得ることはありません。近年、車の煽り運転による死亡事故など命を奪うことにもつながっています。婚活でも、イライラや短気、煽る行為はやめましょう。

「キドハラ(既読ハラスメント)をする人は短気で思いやりに欠けていると思う。短気な人とは結婚したくないです。」(30代・女性)
「私はデートのその日遅い時間にLINE送るのは申し訳ないので、翌日にするのがいいと思っていたのですが、相手の男性から、お礼LINEがその日にないことにイライラされて怖く感じた。」(40代・女性)
「今どき、勤務先でもキドハラ、SNSハラスメントのルールがあるくらいなのに、婚活でキドハラをされて困惑した。」(30代・女性)

嫌がらせ・強要脅迫行為

脅迫する石造

相手に対して無理やり自分と交際させようとする行為。ストーカー行為。
近年、出会いアプリからの事件等も増加傾向にあります。脅迫やストーカー行為に会った場合には、一人で悩まず、周囲や警察へ速やかに相談することをお勧めします。

「婚活パーティで断っているのに、会場を出た後もしつこくされて怖かった。」(20代・女性)
「2度目のデートで、何もしないから。と言って、家に誘われた。女性が不安になることを考えていない。あり得ないと思った。話だけなら、静かな店はたくさんあるのに、正直、怖かった。」(30代・女性)

「別れるなら、今までのLINE内容等を公開するといわれた。」(30代・女性)
「別れ話を切り出した途端に、長文の怒りのメッセージが来て恐怖を感じた。」(20代・女性)

警視庁のストーカー被害を未然に防ぐことを目的とした相談案内

個人情報の詮索

落ち込む女性

出会ったばかりの相手の住所や勤務先などの個人情報を聞こうとすること。相手に無理やり個人情報を聞き出すことは、相手を不安、不快にさせるだけでなく、個人情報の観点からプライバシーの侵害につながる可能性があります。
婚活で出会った相手と交際を始める場合には、お互いが納得したうえで個人情報を伝え合うことが望ましいです。

「婚活パーティでしつこく、会社名や年収詳細、家族のことを聞かれて引いた。」(30代・男性)
「初めて会った人に、会社名や最寄駅は話したくないです。」(20代・女性)
「今の婚活状況やどれくらい婚活しているかをしつこく聞かれて嫌でした。」(30代・女性)

法務省「人権相談」様々な人権問題への相談。

マウント

怒る石造

自分自身を相手よりも優れた立場に置こうとして自慢やアピールをすること。これは良い印象ではなく、むしろ、相手に不快感を与えたり、信頼を損なう可能性があります。上から目線と言われることもあります。
仕事マウント、学歴マウントでは、自分の職業や出身校、自分ではない周囲の先輩や知り合いの自慢も含まれます。

また、仕事が忙しいことをアピールすることで、自分が優秀であるかのように見せかけるための忙しいマウントや睡眠時間が短く過酷な状況にあることをアピールすることで、自分がより強靭であるかのように見せかける寝てないマウントも嫌われます。
そして、遅刻をする人を批判したり、自分が常に時間を守っていることを強調することで、自分自身を優位な立場に置こうとする遅刻マウントも嫌われます。遅刻は相手に迷惑をかけることになりますが、遅刻を批判するだけでなく、遅刻の原因を探り、思いやりを持って対処することも重要です。また、自分自身が常に時間を守っていることを強調することで自己満足に浸るだけでなく、相手に威圧感を与えたり、関係を悪化させることにつながることがあります。
そして、婚活の場では、今まで交際した人数や〇〇な人と付き合った等、過去の交際についての自慢する交際歴マウントも嫌われます。交際歴マウントをされた相手は過去よりも、今の自分との関係性に集中して欲しいと感じる方が大きいでしょう。自分が交際歴が豊富、過剰な自慢は、浮気性や遊び人、事故中心的といったネガティブなイメージを持たれる可能性もあります。
相手との新しい関係を構築する上で、過去のことに囚われず、未来に向けた会話をすることが大切です。

「出会いの場で、忙しいことをアピールする人がいるけど、働いてる人はみんな忙しいと思う。自分だけ忙しいと思っているマウント思考の人とは結婚後の共働きは難しい。」(30代・女性)
「過去に付き合った人を自慢げに話す人が、今、独身ってことは、結局うまくいかなかったてことだし、自慢するだけ悲しいと気づいていないのかなと思う。」(40代・女性)
「待ち合わせ時間ギリギリに到着するのは非常識だと言われた。だったら、待ち合わせ時間を早くに設定してくれればいいと思った。」(30代・男性)
「彼は時間変更やキャンセルをよくしてくる。忙しい仕事だからしょうがないと言われた。忙しいマウントに呆れた。」(30代・女性)
「海外留学経験のある女性にTOECの点を聞かれ、英語は苦手と言ったら、苦笑された。」(30代・男性)
「結婚前にマウントする人は、結婚後もマウントする。相手に対する優しさや思いやりが感じられない。」(40代・女性)

客ハラスメント・クレーマー行為

カフェレジ

店やサービス提供者に対し、過剰なクレームや文句を言ったり、暴言を吐く、客ハラ(客ハラスメント)は、デート中に一緒にいる相手にも不快感を与えます。
直接自身が暴言を受けていなくとも、一緒にいる相手が一方的に誰かを攻撃している姿を間近で見ることに怖さや不安を感じてしまうことがあります。
異性が周囲の人にどのような態度をとっているかということは、結婚相手を選ぶ中で注目する要素と感じる人は少なくありません。

「レストランの店員が少し来るのが遅かっただけで、嫌味を言った彼の姿を見て気持ちが一気に引いてしまった。」(20代・女性)
「予約していた店へ着いたら、店が時間を間違えていて、お店の方が謝罪しているのに、ずっと文句を言っている彼の姿に幻滅した。」(40代・女性)
「電話で彼が、自分の結婚相談所の仲人に文句を言っている短気な姿を見てしまった。短気な人との結婚は難しいので、すぐに別れた。」(30代・女性)
「周囲の人への態度は、普段のその人の態度が出てくるものだと思う。」(30代・男性)

威圧・暴力的な態度とDV

骸骨が襲う石造

会話中、腕組みをしている、足を組みながら反り返って座るなどの威圧的、高圧的な姿勢や態度。また、ずっとスマートフォンをいじっていたり無表情や不機嫌な態度で話を聞かない。大声で怒鳴る。軽蔑して鼻で笑う、侮辱、嘲笑したりする。また、イライラや怒りにより、机やドアを強く叩いたり、物を蹴る行為。物を投げつける。これらは、相手に不快感を与えるだけでなく、恐怖を感じさせてしまいます。とくに、物にあたる行為は、暴力やDVを連想させ、不安になります。暴力、DVをするような人との結婚を望む人はまずいません。

「入ろうとした店が混んでいて、別の店へ行こうとした時、イライラした彼が思いっきりバンとドアを閉めて怖かった。」(40代・女性)
「お見合い中、腕組みかテーブルに肘をつく姿勢でずっと会話をする人がいて、失礼だと思った。」(20代・女性)
「気に入らないことがあると、椅子や壁を蹴る人がいて怖いと感じた。」(30代・女性)
「怒っていきなり強く腕を掴まれ、恐怖を感じました。」(20代・女性)

内閣府「男女共同参画局」DV相談について

デートDVも問題に

近年、交際中のカップルに起こる「デートDV」についても問題になっています。
デートDVとは、恋人同士や交際相手間で発生する、心理的・身体的な暴力や支配的な言動、強要などの行為を指します。
身体的暴力:暴力行為や性的暴力など、身体的な強制力を用いた暴力行為。
言葉の暴力:罵倒や脅迫、侮辱的な言葉の使用。
強制的な支配:相手の服装や行動、生活習慣、人間関係などをコントロールすること。
経済的支配:相手に依存させるために、経済的支配を行うこと。
監視やストーキング:相手を監視したり、ストーキング行為を行うこと。

これらデートDV、交際相手との間で起こる行為は、暴行罪、傷害罪、脅迫罪、監禁罪、強制性交等罪または強制わいせつ罪、ストーカー規制法、リベンジポルノ防止法等の刑法で罰せられることがあります。
デートDVは今、国の内閣府「男女共同参画局」性犯罪・性暴力相談窓口、または、各都道府県、地域等の警察などでも取り上げられており、相談窓口もあります。
警察等へ相談する場合は、LINEなどのメッセージのやり取りも証拠となりますので、すぐに消去せず相談時に提出することをお勧めします。
デートDVにあった場合は、一人で悩まず、相談窓口や周囲の信頼できる人、警察へ相談しましょう。

まとめ

婚活ハラスメントは、相手にとって非常にストレスや苦痛を与えるだけでなく、婚活活動そのものをやめさせてしまうこともあります。婚活において、優しさを持ち、相手を思いやり、相手の意志や状況を尊重し、適切なルールやマナーを守ることが大切です。

※この記事は婚活経験者個人の感想と体験が含まれており、全ての方に当てはまるものではありません。また、全ての婚活においてハラスメントが起きることを示すものではありません。
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