大切な人と幸せな結婚生活を送る中で、いつか子供を欲しいと考えるようになることもあると思います。
仕事環境や年齢にもよりますが、一般的にどのようなタイミングで子づくりを始めるのが望ましいのでしょうか。
今回は、子供をつくるベストなタイミングや、反対に子供を持たないという考えにも触れ、結婚後の子供についてどう向き合っていくべきかをご紹介します。
■結婚後の子供をつくるタイミングはいつ?
恋愛も結婚も相手があって成り立つものです。
自分だけが恋愛や結婚したいと思ってできるものではありません。
妊娠も同じです。
避妊していても妊娠してしまう人もいれば、子供が欲しいと思った時にはできなかったり、妊娠はしたいと思ってできるものではありません。
では、様々な事情を抱えている人がいる中で、結婚後に子供をつくるタイミングはいつが良いのでしょうか?
・いくつまでに子供が欲しいか考える
あなたは、いくつまでに結婚して、いくつまでに出産をしたい・・・という家族計画というものを立てていますか?
特に女性は出産適齢期があるので、具体的に考えている方も多いと思います。
男性はまだ金銭的にも不安があり、子育てに自信がないと結婚はもう少し後でいいかな?と漠然と考えている方も多く、現実的に子供のことを考え出すのは30代後半からという方も多いようです。
このように、男性と女性とでは子供を考えるタイミングが異なるため、まずは「いくつまでに子供が欲しいか」また「何人子供が欲しいか」など、夫婦でしっかり話し合ってみることが大切です。
・出産には適齢期がある
結婚とは違い、出産には「出産適齢期」というものが存在します。
出産適齢期とは、妊娠・出産するのに適した時期のことを指します。
寿命が延びて、不妊治療が進んでいる現在でも、妊娠するには年齢の限界があります。
規則的に生理があるうちは、妊娠できると思ってる方もいるのではないでしょうか?
最近では芸能人の高齢出産も増えてきて、40代半ばでも出産ができるのでは?というイメージがありますよね。
しかし、日本産科婦人科学会によると、女性は30歳を超えると自然に妊娠する確率が低下すると言われています。
加齢とともに妊娠する力は落ちてきて、35~39歳では不妊の人の割合が15%という統計も出ています。
また仮に妊娠したとしても、年齢が上がるとともに、流産や死産の確率が上がってきます。
その中で25~29歳までが自然流産率が最も低く、次いで30歳~34歳の年代が低くなっています。
・子供をつくるなら若いうちがベスト
上記のことからもわかるように、結婚後に子供をつくるタイミングは若ければ若いほど良いと言えるでしょう。
妊娠・出産には体力と気力が必要です。
子供がダウン症や発達障害などにかかる確率も若いうちの方が低いです。
また、経済的にも親がバリバリ働ける若いうちに子育てが終わるというメリットがあります。
ただし、何もかも若ければ良いというわけではありません。
経済的に安定し、親が精神的に大人になってから子供をつくることで心に余裕が生まれ、しっかりとした子育てができるでしょう。
■35歳以上の高齢結婚と子供の関係
昔と比べると高齢での出産が増えています。高齢出産とは35歳で初めて子供を出産することを指します。
近年では、女性の社会進出が増えていることから、結婚する時期が遅くなったことで出産する年齢も遅くなっています。
ここでは、高齢出産によるリスクなどについてご紹介します。
・高齢出産のリスク
35歳以降の結婚の場合、妊娠・出産についても慎重に考えなければいけません。
医学上、35歳以上で初めて妊娠・出産することを「高齢出産」と呼びます。
また「ハイリスク出産」とも呼び、少し注意の必要な年代に入ってきます。
もちろん、35歳を過ぎても、元気に子供を産んでいる人もたくさんいます。
現代では出生前診断の制度も浸透してきているので、必ずしもリスクばかりにとらわれる必要もありません。
出生前診断は多様化してきて、料金があまりかからず、リスクのないものが選べるようになりました。
しかし、結婚してすぐ「妊娠!」「出産!」というわけにはいかないですよね。
年齢が上がれば上がるほど妊娠しづらくなり、妊娠するまでにかかる期間が延びてしまうのは事実です。
一般的に、妊活をしてから一年間赤ちゃんができない場合は、不妊の可能性があると言われています。
不妊の原因は、女性ばかりではありません。男性側が不妊の割合も半数くらいあるとされています。
これらを踏まえると、子供が欲しいと考えている人は、妊活の開始が早ければ早いほど良い!というのが答えになってくるでしょう。
・結婚して子供がいるのは当たり前ではない
「子供がいないというだけで何となく居心地が悪い」「周りからのプレッシャーを感じる」といった夫婦も多いのではないでしょうか。
今の世の中、夫婦でありながら子供を持たない選択をする夫婦が増えている一方で、まだまだ周囲からの理解が得られにくいことも事実です。
しかし、子供がいない夫婦生活になった理由は様々です。
年齢的なことだけではなく、持病があったり、家庭の事情により欲しいと思っていてもなかなかできなかったり、その原因もまた様々です。
こうした現実から、周囲の期待や自責の念などの精神的な負担を感じるのは容易に想像できると思います。
子供がいるのは決して当たり前のことではないのです。
いろんな境遇の人がいるということもきちんと知っておきましょう。
・結婚後子供ができない可能性もある
自分から「子供がいらない」と選択したのではなく、「子供が欲しいけど、事情があってできない」という人の中には、様々な事情があります。
子供を産むタイミングを逃した
男女雇用機会均等法によって女性も社会進出が進み、キャリアを積む人も増えてきました。
さらに不況ということもあって、賃金が上昇しないという不安もあり、夫婦共働きが当たり前になってきています。
そんな状況もあって、結婚してもすぐに子供をつくるということができずに時間だけが過ぎてしまったという夫婦もいます。
親の介護や持病などで子供を産むどころではなかった
また、両親の介護であったり、晩婚化によって子供ができにくかったりなど、子供を産むことは考えていたものの結局時期を逃してしまったということもあるようです。
これは妊娠できるのに妊娠しなかったというものではなく、子宮や卵巣の重い病気になってしまったり、夫の身体の状態だったり、医療の力を借りても妊娠が不可能で、やむを得ず断念せざるを得なかったというものです。
不妊治療の技術は年々進化していますが、社会的に晩婚化も進んでいるので、女性の年齢が高くなることで出産の確率は下がります。
また、不妊治療は出産できなくても高額な費用がかかってしまうため、精神的な負担だけでなく、経済的にも負担が大きくなります。
こうした事情から、子供が欲しくてもできず、子供を諦めるという選択をする夫婦もいるのです。
決して年齢によるリスクばかりではなく、若くても、様々な状況からなかなか妊娠しづらいこともありますが、早いうちから子供のことを考えておくことで、いざという時の対処法や解決策に役立つでしょう。
■子供がいない人生を考える
「子供がいる人生ってどうなのだろう」とふと考えることもあるでしょう。
子供がいたら一緒にやりたいことや、できたら楽しいだろうと感じるものもあると思います。
しかし、あらゆる事情から「子供がいない人生」を選択する夫婦もいます。
そうした子供のいない夫婦は、子供がいない人生をどう感じているのか?自分自身で振り返ってみた時に、どう感じるかが結論として重要になってきます。
子供がいないことで自分の時間を持つことができたり、好きなことに打ち込めたり、自由にお金を使えたり、楽しいこともたくさんあります。
子供がいるからこそできること、子供がいないからこそできることがそれぞれあるはずです。
それを考えると、どっちが幸せか考えること自体ナンセンスな話ですよね。
今ある自分の人生をどう楽しめるかを考える方が、よっぽど重要なのです。
・結婚後子供はあえて作らないという考え
結婚したからといって、必ず子供をつくる必要はありません。
今は、子供をつくらないという夫婦も増えています。
特に晩婚の場合は、あえて子供はつくらずに二人だけの生活を楽しみたいという考えを持つ夫婦も多いようです。
中には、子供がいるとお金がかかる、自由がなくなるからつくらないという理由もあります。
結婚は子供が全てではありません。
むしろ、子供だけで繋がっている夫婦は、子供が巣立っていった時に、うまくいかない可能性もあります。
ですから、子供を持つも持たないも、正解や間違いはありません。
夫婦の数だけ、家族の形、幸せの形、いろんな形があって良いのです。
周りと比べて悲観的になったり、周囲の声に苦しむことはありません。
大切なことは、夫婦でよく話をして、お互いが納得する答えを出すことです。
それぞれの夫婦が決めたことを、他人が口出しする権利はないですし、何よりよく話し合って決めたことなら、自分たちも後悔はないはずです。
いろんな考え方があるのだということを知っておきましょう。
・結婚しても子供はいらないと考える理由
「子供は授かりもの」とはよく聞きますよね。
子供が欲しい、親になりたいと思っても必ずしもなれるものではありません。
人それぞれに結婚観があるように、子供に対する考え方も千差万別。
では、子供をいらないと考える人たちはどんな考えがあるのでしょうか?
自分の収入に自信がない
まだ若い男性や金銭的に余裕がない人は「子育て」=「お金がかかる」と考えて、現実的に子供を育てられると判断した上での発言であるようです。
女性も一緒に頑張って働くなど、お互いに励まし合うことで考えが変わるかもしれませんが、出産にも子育てにも費用がかかるため、現実的にやっていけるか不安な人は子供を持たないと考えるようです。
夫婦二人きりの時間を楽しみたい
子供ができると自分たちの時間がなくなったり、子育てによって自分たちの関係が恋人同士から親に変わることが耐えられないという人もいるようです。
「子供ができても仲の良いパパとママ」であることは理想的ですが、理想だけではうまくいかないと判断する人もいます。
子育ての自信がない
自分自身が一人っ子だったり、子供の面倒を見た経験がないという人は、必要以上に子育てを怖がる人も多いようです。
実家や周りのサポートがあれば乗り越えられるかもしれませんが、自分の経験にないものほど、怖いものはないですよね。
そのため、現実的にイメージできないのでしょう。
自分の時間やお金を自己投資したい
元々金銭的にも余裕があるわけじゃないし、時間もお金も子供より自分たちのために使いたいなど、限られた収入を自分のために投資したいと考える人もいるようです。
子育てをすると、自分の時間がなくなるなは言うまでもありませんので、これは実際に子供がいる夫婦も頭を悩ませる一つの要因となっています。
体力的に子育てができそうもない
晩婚の場合、「今子供ができたら、成人する頃には定年間近」など、年齢的な問題で子育てを諦める人もいるようです。
今は医学的な発展により高齢出産している女性も増えていますが、その一方で妊活も決して楽ではないことから、子供は欲しいけど断念してしまうという人もいるのです。
仕事が忙しく子育てに使う時間がない
仕事が忙しく、子供と十分にふれあう時間がないならつくらない方がマシだと判断する人もいるようです。
「子供は親の背中を見て育つ」とも言われていることから、懸命に働く姿を見せることも教育だと考えているのでしょう。
両親にいい感情がなく親になりたくない
親とあまり仲が良くなかったり、家族に対して良い印象がなかったりすると、幼少期のトラウマから子育てや、そもそも家庭を持つこと自体にマイナスイメージを持つ人もいるようです。
子供を好きになれない
「子供の何がかわいいのかわからない」など、子供そのものに苦手意識を抱く人もいるようです。
また、女性の中にも母性本能とは別に、単純に子供が好きになれない人もいます。
残念ながら、子供嫌いな女性に対しての風当たりは強いですので、大きな声で子供が嫌いとは言えませんが、
結果として子供を持たないという選択をする人が多いようです。
■まとめ
このように、結婚後の子供に対する考え方や価値観は人それぞれ、夫婦によっても全然違います。
思い立ったが吉日とは言いますが、「いつか結婚したい」や「いつか子供を持ちたい」など、婚活や妊活では漠然としたイメージでいてはいけません。
子供とはいえ、一人の人間を育てるのですから、もちろん大変なこともあります。
ですが、それ以上に、夫婦の絆を深めてくれる存在でもあるのが我が子です。
「子供が欲しい!」と思っている方は、一日も早く婚活・妊活をスタートさせましょう。
結婚も出産も人生のターニングポイントです。
子供を持つかどうかの選択やつくる時期は、結婚する前からある程度定めておくと、その後の人生設計を立てやすくなるでしょう。
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