パートナーと法的な婚姻関係を結ぶために必要なのが、役所へ提出する婚姻届。
しかし、この婚姻届は記入ミスや記入漏れ等で希望日に受理してもらえなかったというケースもよく耳にするため、ハンコもきちんと受理される種類やサイズが気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は婚姻届に押すためのハンコの種類とサイズについてご紹介します。
婚姻届の押印は不要になった？
まず、婚姻届のハンコについてお話する前に、実は、デジタル庁の新設による日本のデジタル化の一環として「押印義務の廃止」は婚姻届にも適用されています。2021年9月のハンコ廃止の法改正にともない婚姻届への押印は任意となりました。
婚姻届の他に、住所変更などの戸籍関連の手続きに関しても押印不要になりました。
ハンコ廃止後もみんなは婚姻届にハンコを押してるの？
ほとんどの方が押してます。
押印義務の廃止になったとはいえ、婚姻届の提出を大切なイベントとして、提出前の記念撮影なども人気のため、気持ちを込めて綺麗にハンコを押印した書類を作成したい方が多いのです。
ドラマや映画では婚姻届に署名をしてハンコを押すシーンがドラマチックに描かれていることも多いので、婚姻届への押印も一つのイベントと感じられていると思います。
そして、役所で配布している婚姻届のほとんどには、現在も「印」という押印するための記載があるため、押印しないと名前の横に「印」の文字が目立ってカッコ悪いと感じ、捺印しようと感じる人も少なくありません。
印鑑を押す人と押さない人が混同しても平気？
婚姻届では夫、妻、証人2名の合計4名の記載が必要ですが、押印が任意になったことでもしも、2名が押印、他2名が無押印の婚姻届は役所に受理してもらえるのかと考える人もいるかもしれませんが、この押印、無押印の混同した婚姻届は問題なく受理してもらえます。
役所は、本人による自筆署名かどうかをみているのです。そのため、押印の人数は婚姻届の受理に影響しません。
婚姻届にNG or OKなハンコの種類
NGなハンコ
婚姻届の押印が任意になったとはいえ、法改正の前と同じように、押印してはNGなハンコがあります。それは、シャチハタやゴム印といった、押す面がゴム製のハンコです。
これは、ゴムでできたハンコは劣化がしやすく、また、インクを利用するため、紫外線による変色や褪色が心配されるためです。
また、署名記載する方の印鑑はそれぞれ別のものを使用してください。家族親族に承認を依頼する場合で苗字が同じでも、ハンコの共有はNGです。
OKなハンコ
押印が任意といえど、婚姻届に押す場合には朱肉で押す、ハンコ面がゴム製でない印鑑が必要条件です。
ハンコの素材は一般的な石や動物の角、木、プラスチック等で問題ありません。実印・銀行印・認印が利用可能です。一般的には円形の丸ハンコですが、楕円形・角型などでも可能です。また、朱肉で押すタイプの印鑑であれば、100円ショップのものでもOKなのです。
婚姻届は旧姓で署名
夫、妻の欄は、苗字が変わる方の方は、これから新しく変わる苗字ではなく、旧姓で署名、捺印します。女性の場合は苗字変更後も利用できる名前の印鑑を作成し、婚姻届に押印する人も多いです。
婚姻届にちょうどいいハンコのサイズ
婚姻届へ捺印する場合のハンコのサイズ、大きさは8mmの正方形に収まらないサイズで、25mmの正方形からはみださないサイズとされています。8mm以上、25mm以内ということです。
しかし、これではサイズの幅がありすぎてどれがちょうど良いのか、どのサイズが一般的か迷いますよね。
では、実際に婚姻届に押印した感じを見てみましょう。
婚姻届には一般的な印鑑のサイズの10.5mm、12mm、13.5mmの3種類のどれかを利用すると綺麗でちょうど良いでしょう。
婚姻届証人の押印で気をつけたい印鑑サイズ
上記では婚姻届の夫と妻の欄の印鑑サイズ感ですが、もしも、証人欄への記載をお願いされた時に注意して頂きたい印鑑のサイズがあります。
それは、婚姻届を提出するご本人夫婦よりも大きな印鑑を押印してしまうことです。
その実際のサイズ感がコチラ↓
結婚式で新郎新婦よりも目立った服装をしないことと同じように、証人がご本人夫婦よりも大きな印鑑を押さないように注意しましょう。
実際の婚姻届にもしも、証人の方が13.5mm以上のハンコを押してしまうと婚姻届の一番の主張となり、ご夫婦よりも目立ちすぎてはメモリアルな婚姻届を台無しにしてしまいます。
また、大きなハンコはお隣に記載する方の欄へ侵入する可能性もあり、場合によっては失礼と思われるかもしれません。
婚姻届の証人欄に押印する場合には、12mmか10.5mmの印鑑がおすすめです。
婚姻届への押印は任意となりましたが、婚姻届に直筆で署名をし、最後に印鑑を気持ちを込めて押すことは、お二人の婚姻をよりメモリアルに演出し、これからお二人が築いていく幸せへの大切なしるしだと思います。
