結婚をしたいけれども、お金がなくて結婚できない!そう考え、結婚を躊躇してしまう人も少なくありません。
では、結婚のどの部分にどれくらいのお金がかかるのか?そして、イマドキの結婚資金についてお話します。
■結婚の障害ランキング1~3位
男性の調査結果(参照:国立社会保障・人口問題研究所による「結婚の障害」を調査したデータ)は以下のようになっています。
女性の場合も1位は結婚資金ですが、2位が仕事の問題、3位が結婚のための住居となってます。
(参照:国立社会保障・人口問題研究所 調査別にみた、各「結婚の利点」を選択した未婚者の割合 2015年)
1位 結婚資金
男女とも結婚の障害の約半数の割合を占めているのが、この結婚資金の問題です。
一般的に結婚資金項目は
・プロポーズ結納(約17万円)
・両家顔合わせ(約8万円)
・婚約指輪(約25万円)
・結婚指輪(約30万円)
・案内状(約3万円)
・挙式、披露宴(約300万円)
・新婚旅行(約60万円)
・旅行のお土産代(約7万円)
という内容で、結婚費用の合計の平均額は約450万円といわれています。
ここで、そんなにかかるの!?と驚く人もいると思いますが、実際には、披露宴参加者からのご祝儀代が入ってくるので、それを約200万円とし、差し引いた額の約250万円が結婚資金と考えるのがよいでしょう。
しかし、最近では、結納や豪華絢爛な披露宴をせずにレストランウェディングなども人気なので、そうした場合には上記よりもグンと金額は下がります。
結婚式のスタイルで、結婚費用は大きく変わってくるといえるでしょう。
2位 結婚のための住居
結婚のための新居費用についてどれくらいかかるかというと、
・引っ越し費用(約7万~15万円)
・敷金礼金、賃貸料(約25万~45万円)
・家具・インテリアの購入費用(約30~55万円)
・家電の購入費用(約30~45万円)
結婚し、ふたりで暮らすための新居が必要になってくると思います。
お互いかどちらかが一人暮らしの場合でそのインテリアや家具を利用する場合には上記から、インテリアや家電の費用が減りますが、引越し費用や敷金などはかかるため約100万円ほどはかかると考えてよいでしょう。
子育てを考え、新築戸建てやマンションを購入するとやはり大きな資金が必要になってきます。
しかし最近は、仕事を継続させたい女性、共働きの夫婦も多いので、お互いの通勤のしやすい場所か、どちらかの現状の住まいで一緒に暮らし始めるなど、とりあえず無理なく引っ越す新婚生活をスタートさせることが多いのがイマドキのスタイルのようです。
3位 職業や仕事の問題
仕事が立て込んでいる、今の仕事が起動に乗るまでなど、転職を考えている等、その人の仕事の流れはそれぞれですが、結婚の障害として考えている人が少なくありません。
また、職場恋愛の場合、夫婦が同職場で働くことが懸念されているようなところでは、どちらかが辞めなければなりません。
そして、女性は、子供が産まれた場合などを考えて、躊躇してしまうこともあります。男性は、仕事が日々忙しい時期には結婚は難しいと考えてしまいます。
■結婚前の貯金からみる結婚費用の分担
結婚費用の分担を考えるために、結婚前の男女の貯金額を見てみましょう。
1.結婚前の貯金の平均:男性
結婚前の男性の貯金額は90%以上の割合で100万円以上です。
仕事にも結婚にも前向きな男性であればきちんと貯蓄をしているようですね。
100万円未満……6.4%
100万円以上~200万円未満……11.8%
200万円以上~300万円未満……32.1%
300万円以上~400万円未満……26.8%
400万円以上~500万円未満……17.2%
500万円以上~600万円未満……3.0%
600万円以上……2.7%
出典: https://woman.mynavi.jp/article/150211-5/ | 社会人なら貯金してて当たり前?独身男性の貯蓄額を大発表!|「マイナビウーマン」
2.結婚前の貯金の平均:女性
男性に比べると、女性は約半数が100万円未満の貯金額です。
これには、男性に比べて女性の平均給与が低いことやパート、アルバイトも含まれていることが考えられます。
10万円未満……12%
10万円以上~50万円未満……20%
50万円以上~100万円未満……17%
100万円以上~300万円未満……29%
300万円以上~500万円未満……9%
500万円以上~1000万円未満……5%
1000万円以上……9%
出典: https://dime.jp/genre/387356/?first=1 | 働く独身女性の貯金額「100万〜300万円以下」が最多|@DIME アットダイム
3.結婚費用の分担
上記からわかるように、結婚前の貯蓄額は男女で大きな差があります。
これらから、まるっきり半々の分担にすることは一般的に難しいと考えていいでしょう。
男性は女性の分担率をあてにしない、女性は男性のお金をあてにしすぎず、結婚前に少しでも備えておくのが賢明でしょう。
結婚が決まったら、結婚費用の分担は男女でよく話し合うことです。
4.結婚資金はいつから貯める?
交際中の男女で、結婚式のためにふたりで貯金を始める方もいますが、運命の人と出会う前から、出会っていつ結婚の準備になってもいいようにコツコツと貯金をしている人もいます。
昔から、備えあれば憂いなしという言葉にもあるように、貯金をしておくことは、結婚にも自分の将来にためにも役に立ちます。
結婚資金は、社会人になった時からコツコツと貯めていくのが賢明です。
結婚式の目標を決めたら、ふたりで毎月一定額の貯金をしたり、外食を減らす、共通の財布を作るなどをするとよいでしょう。
また、お互いに一人暮らしの場合には、同棲を始めて、生活費をためていくのもよいです。
■お金がなくても結婚できる?
結婚資金が足りなくても結婚をしている人たちはどうしているかをお話します。
1.結婚式をしない
今は昔と違い、豪華絢爛な結婚式を好む人は少なく、自分たちに合わせた好みのスタイルで結婚式を挙げる人のほうが多いものです。
親しい人や家族で行なうレストランウェディングも人気です。
披露宴の代わりに、ウェディングフォトを利用し、知人に素敵な写真を添えた報告をする人や再婚の方などは、あえて2度もお金をかけて式をしたくないという人も多いです。
また、結婚式の費用を節約し、ハネムーンを豪華にしたり、新居へあてる方も多いです。
2.親の負担と援助
結婚資金があまりなくても、親からの資金援助を結婚資金の足しにしている人は実は多いようです。
実は、結婚式の費用を親から援助してもらったという人は(ハナユメ2018年5月)によると、66.1%いたそうです。
これは、意外と多いパーセンテージではないでしょうか。
そして、その金額で一番多かったのは「50~100万円未満」ということです。
親からの資金援助はあくまでも「援助」と考えておきましょう。
3.結婚式や新生活の費用を抑える
実は、いざ結婚を決めたとき、みなさん上手に節約をしたり、費用を抑えていることがほとんどです。
細かく少しづつ費用を抑えるだけでも、全体的に大きなコストダウンになります。
例えば、結婚式などは、ジューンブライド時期を外した季節や平日プラン、ナイトウェディングなどを利用するとコストダウンや割引を受けられるサービスもあります。
また、自分たちの好みに合わせた手作りスタイルのウェディングボードや招待状などは費用の節約につながります。
新居の節約はまず、一緒に暮らし始める住まいを購入するのか借りるのかで大きく変わってきます。
戸建てやマンションの購入は初期に頭金などの費用が意外とかかります。
いきなり新居を購入せずに借りることで、費用は大きく抑えられるはずです。
■まとめ
お金がないから結婚できないと結婚を不安に思う人も多いかもしれませんが、上記のように結婚費用が十分でなくても、出会ってから一緒に貯金をしたり、上手に節約をして結婚している方が多いです。
結婚費用がかかるのを恐れて結婚をためらっている人はいつまでたっても結婚出来ません。
世の中、お金持ちしか結婚できないわけではありません。
結婚時にかかる費用は永遠に続くわけではありません。
しかし、結婚によって得られる幸せはかけがえのないものとして永遠にあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。