6月といえば、「6月の花嫁」「6月の結婚」を意味する「ジューンブライド(June Bride)」は多くの女性が憧れる結婚式として有名ですね。
6月に結婚式を挙げると一生涯にわたって幸せな結婚生活を送ることができると言われているからです。
日本人ほど「結婚」に憧れている人たちは世界でも珍しいと言われています。
特に女性は、結婚に対して強い憧れを抱いているもの。
この国では結婚に憧れる様々な条件がそれほどにも揃っているのでしょうか。
一方で離婚率が上がってきているのも事実。
決して円満とは言えない夫婦や、我慢の上に成り立っている夫婦、いわゆる仮面夫婦の割合も多いのに、その現実とは無関係に「結婚」に憧れ続けている理由は何なのか?
日頃、結婚したい!と夢見る会員様をサポートさせていただいておりますが、彼女たちは一体なぜそんなに結婚したいのか?
自由な結婚スタイル
今の時代、日本では「親が決めた許婚と結婚する」といった家や風習は皆無に等しいこともあり、自由に自分の将来を夢見ることができます。
結婚にこだわらず、あくまで「パートナーとともに生きる」というライフスタイルを重視するカップルも多く存在します。いわゆる「事実婚」ですね。
パートナーとともに生きる生活自体は、私たちの知っている「結婚生活」となんら変わりはありません。
これもまた一つの価値観ですが、こういった人たちはある意味、結婚そのものに大きな憧れや期待がないのでしょうか。
その中で「結婚」を選択をする人たちは、正式な形をとることによってやっと周りから認められる というようなところがあるので、これも結婚に憧れる条件の一つとなってしまうのだと思います。
イメージに対する憧れ
また、結婚への憧れが高まる理由の一つは、結婚に関する「イメージ」にもあると考えます。
プロポーズ、婚約指輪、結婚指輪、ウェディングドレス、結婚式、披露宴、新婚旅行など、「結婚」からイメージする多くは実際の「結婚生活」とはほとんど関係のないものばかり。
でも、これこそが女性にとって「結婚」に対して強く憧れを抱くものなのではないでしょうか。
本来、大切な人と一緒に家族になりたいという結婚の本当の目的を達成させるためには、これらのもの全てがなくても成立します。
あくまでも価値観は人それぞれなので、前述したことは、結婚式などの結婚に関するイメージを否定するものではありません。
ただ、本当に良い結婚生活をスタートさせたいのならば、このイメージ達成に注ぐ力を現実の二人の関係に注ぐことが重要です。
今後の生活について、二人の価値観や考え方を知り、家事の分担、お金の管理、子供についてなど、お互いの考えを確認したり、話し合うことが最低限必要です。
100%理解するのは難しくても、お互いの考えを知り、相手の意見を尊重することが大切です。
子供がほしい
結婚したら子供がほしいと考える人も多いと思います。
特に、周りで妊娠したことを知った時、友達の子供を見た時、自分の年齢を意識した時、「ああ、私も早く結婚して子供がほしいな」と感じる女性は多いと思います。
しかし、それと同時に「子供の前にまず恋愛(結婚)だ」と現実に悩まされることもあるでしょう。
こればかりは、将来をともにするパートナーの存在が必要不可欠なので、やはり「結婚」という選択肢が浮かぶのでしょう。
「子供が欲しいから結婚したい!」という気持ちで結婚をして、仲良く暮らしている夫婦も世の中にはたくさんいらっしゃいます。
結婚の理由はどんな理由であれ、「この人と一緒に人生を共にする」という強い覚悟があれば、きっと幸せな結婚生活が送ることができます。
結婚する理由に正解はないので「子供がほしいから結婚したい」という気持ちに後ろめたさを感じる必要はどこにもありません。
ただ、子供のことだけを考えて婚活していると、男性からは「この人は俺のことはどうでもいいのかな」「子供のことしか考えていないんだな」と感じてしまいます。
そのままの状態で実際に子供が産まれて、将来子供だけで繋がっているような関係では、いずれ子供が巣立った時に熟年離婚や別居状態も考えられます。
また、妊娠・出産・教育費、病院代など育児にかかるお金は思っている以上にかかります。
この先の一生をともにするパートナーとは、そういった価値観もきちんと話し合いたいところですね。
まとめ
「結婚がゴール」と思っている人は大きな間違いです。むしろ、結婚してからが本当の始まりなのです。
皆様が憧れている結婚生活は、いいことばかりではありません。
どんな夫婦も、全く何の不満もなく過ごしている という人の方が少ないと思います。
それは元々性格の違った者同士なので、うまくいかない日だってあります。
でも、どんな時も助け合い、支え合い、協力しながら、ともに歩んでいくのです。
小さなことはフッと笑い飛ばすくらいの心の余裕が必要です。
もちろん夫婦だけではありませんが、人間関係で一番大切なのはやはり「思いやり」だと思います。
結婚はただの紙切れ一枚というように、いくら結婚しても、ちょっとしたことですれ違って、後戻りできない・・・ということはあります。
極論を言うと、家族になっても絶対はない ということなのですね。
「空気のような存在」と安心をそばに感じる一方で、空気にはなってはいけないのです。
空気とは、目には見えないけど、たしかにそこにあるもの。なければ、生きていけない。
でも、パートナーは生身の人間です。空気のように目に見えなくなってしまったら、それはもはやそこに存在していないのと同じです。
こんな風に言ってしまうと、結婚に対して否定的に感じてしまうかもしれませんが、思い描く理想のまま婚活していると、いつかその理想が崩れた時に幻滅してしまうかもしれません。
そうならないためにも、今一度、結婚について考えを見つめ直してみるのもいいと思います。