独身者の方で、親から結婚についての小言、煽りにうんざりと感じてしまう人もいるのではないでしょうか?
別に親からは今まで何も言われないという人もいるかもしれませんが、今回は、親からの結婚の催促をされ悩む方や今時の事情についてお話いたします。
■「早く結婚しなさいnag」とは?
nagとは、日本語に訳すと「がみがみ小言を言う、しつこく苦しめる」(出典:weblio和英辞書、https://ejje.weblio.jp/content/nag)という意味です。
親から「早く結婚しなさい」とがみがみ言われる、催促される、それによって、精神的に苦しめられることと思います。
それはまさに、早く結婚しなさいnagと言えるでしょう。
■なぜ、親は早く結婚しなさいnagを言うのか?
では、どうして、親は子供に早く結婚しなさいと言うのでしょうか。一般的に多く考えられている理由について。
子供の将来を心配して
親は、子供の成長とともに、その将来の幸せを常に願っています。
子供の将来を考えた時、学校を卒業し、就職して結婚、家庭を築く。という流れで考えられていることが多いでしょう。そのため、その流れから子供が離れたと感じた場合、子供の将来を不安に思うことに繋がります。
自分がいなくなったらひとりにしてしまう不安
親は、子供の成長とともに、自身の身体の衰えも感じています。
それは、自身が他界した場合、この子をひとりにしてしまう。ひとりきりで幸せに暮らしていけるのだろうか。という不安を感じるのです。
また、それと同時に、自分の老化と子供の老後を重ね合わせても不安になるのです。
孫の顔が見たい
親戚や知り合いに孫が生まれた話を聞くと、とても羨ましく感じる親は多いことでしょう。
しかし、羨ましいという気持ちよりも、自身が、あなたという子供を産んだように、あなたにも子供を産んで幸せになって欲しいと考えているからです。
親は子供を産み育てる苦労も十分にわかっているけれども、それ以上に、自身の子供と過ごしてきたかけがえのない喜びを十分に知っているからです。
歳をとるといい結婚相手が見つからなくなる
親は子供以上に、老化について十分に理解しています。
親は自分たちの時代よりも結婚平均年齢が上がっていることに不安を感じていることが多いです。
例えば、1955年の初婚平均年齢は、男性26歳、女性23歳だったのに対して、2018年では、男性31歳、女性29歳にまで上がっているのです。
そのため、親世代の感覚では、現代のこの平均年齢では十分に晩婚に思えるのです。
そして、歳をとるといい相手が見つからなくなる。その前に、子供に少しでもいい条件の相手、素敵な人と結ばれて欲しいと願うものです。
安定した生活をして欲しい
独身よりも、家庭を持つと、家庭を養う、または、家庭を支える、守っていくために仕事や生活、将来設計が安定すると親は考えます。
親の世代では「独身=フラフラしている」と思いがちなことも関わっていると思われます。
自由恋愛やイマドキの結婚の価値観を理解できない
これも結婚しなさいnagの大きな理由と言えるかもしれません。
親は、イマドキの結婚観よりも、今まで自分が過ごしてきた人生や経験での結婚観の方が強いのです。
親の世代では、結婚は当たり前で、親同士のお見合いや自由恋愛以外の結婚をされている方もいるでしょう。
ここで、昔と今、親と子供の結婚への価値観の違いが生まれがちなのです。
■親の結婚nagはどうしたらいい?
今は『結婚=幸せ』結婚や子供を産むことだけが幸せではないと感じる人がほとんどです。
女性の自立や夫婦共働き、家事の分担や夫婦別姓など、昔とは環境も男女それぞれのあり方も大きく違います。
そして、今は男女お互いにそれを理解して結婚する人が多いのに、結婚nagを口にする親はそれがすんなりとは理解できないのです。
親に、いきなり、イマドキはこうだから、昔の価値観は全て捨てろと言われても難しいでしょう。
しかし、親からの結婚nagにうんざりしたり、意固地になって強い口調で反論してしまう人もいるでしょう。
でも、まずは、親のnagは、勉強や就職などについても同様ですが、子供への心配からきています。100%親のエゴではないことも理解してあげましょう。
ですので、nag(小言)を言われてイラッとせず、結婚が自分の幸せの全てではないこと、今、自分には頑張っていることがあるということ、そして、一生涯独身を望んでいないのであれば、結婚をする気持ちはしっかりあること、慌てて結婚して離婚するようなことはしたくない等をきちんと伝えて安心させてあげるといいかもしれません。
親からどんなに結婚nagを言われ煽られても、素敵な結婚相手が都合よく現れるわけではないこと、逆に婚活のストレスになって不安になってしまうことを穏やかに伝えましょう。
また、婚活をしているのであれば、その状況などをたまに報告してあげるのもいいでしょう。
■まとめ
結婚は押し付けられ、煽られてするようなものでも、親のためにするものでもありません。あなたの結婚も子供も家庭も将来も全てあなたの人生で、親が歩む人生ではありません。
しかし、結婚nagは親の子供を心配する愛情から発生していることも理解してあげましょう。子供のつっけんどんな口調や返答で親の片意地を強固にしてしまいがちです。まずはこちらから、穏やかになって見ましょう。
そして、子供の結婚が親の幸せというふうに押し付けられているというストレスを感じないようにしましょう。
結婚は自身の幸せのために選択するものです。