孤独が心身に与える影響についてお話したいと思います。
「孤独」は毎日タバコ15本分の害
先日、ニュースの中で、孤独が個人に及ぼす影響についてのインタビューにイギリスの孤独担当相ダイアナ・バラン氏は
重大な影響を与える可能性があります。
誰もが人生の中で孤独を感じる時はあるでしょう、短期間の孤独は大きな影響を与えません。しかし、慢性的な孤独・・・頼れる人が誰もいない、誰とも繋がりがないと感じるような慢性的な孤独は、
タバコを1日15本吸うのと同じだけの影響を心身に与えると推定されています。
精神の健康と身体の健康には強い繋がりがあることは周知の通りで、孤独は明らかに個人の健康に重要な影響を与えるのです。(引用:TBSニュース http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4230559.html)
と答えています。
もしも、独身で一人暮らしであれば上記にあてはまる可能性は高いでしょう。
タバコも吸っていない、健康体と思っていても「孤独」が心身にもたらす影響は大きいということです。
孤独な人は認知症が64%アップ
アムステルダムの老人ホームの研究によると、孤独を感じている人は、そうでない人に比べて認知症の進展が64%高く、社会から孤立している人は交際がある人と比べて早く死ぬ確率が30%高くなるという結果を得ているそうです。
また、スウェーデンのカロリンスカ研究所による研究では、ストックホルム在住75歳以上の1203人を3年間追跡したところ、孤独な人は認知症の発症率がおよそ8倍になるという結果が出ています。
世界的に寿命がのびたことと共に認知症も増加し、こうした研究は現在とても注目されています。
孤独により免疫力が低下
シカゴ大学の心理学・行動神経科学教授ジョン・カシオポ博士がアカゲザルの白血球の研究調査をしたところ、孤独なアカゲザルは体内で炎症を引き起こす遺伝子が活発になり、病気を撃退する遺伝子の活性が不活発になることがわかったそうです。
孤独により、ウィルスへの抵抗力、免疫力の低下を招き、さらには、高血圧や炎症のリスクを高めてしまうそうです。
若くても孤独に対する不安はある
これらは、孤独という状況になってからの研究結果ですが、例えば、今、家族と暮らしていても、その家族がいなくなったときの将来を考えて不安になることもあります。それは大きなストレスとなり、精神的に影響を及ぼす可能性があります。
これは、ジェとコースーの恐怖と将来孤独になるかもしれないという恐怖を比べた時、将来孤独を考えた恐怖の方が遥かに大きいということも言われています。
孤独にならないよう若いうちから将来のために行動する
現在、生涯独身者(50歳までに1度も結婚したことのない人。生涯未婚)が増えていますが、しっかりと貯蓄をし、両親が死去したあとは、早めに老人ホーム入る準備をする。なんて、しっかりとした計画を立てている人は少ないと思います。
では、どうしたらいいかというと、やはり、自身の家族、家庭を築いて行くことがいいのではないでしょうか。
学生から社会人になり、最初の数年は仕事に励み、結婚ピーク年齢(男性27歳、女性26歳)から初婚年齢が全体の9割に達する年齢(男性39歳、女性36歳。この年齢以降は割合から見て結婚が困難とされる。参照:厚生労働省「人口動態調査」2018年)まで約10年程。
この期間にきちんと家族を築いていくことが、孤独によるストレスや健康被害を防いでくれると言えるでしょう。
若いうちの10年はとても長い時間のように思えますが、意外とその歳月はあっという間に過ぎてしまいます。
結婚は難しいことではありません。出会いがあり、そして、家族を築いていくことです。
家庭を築く、育む、家族で笑い合える、この日々の何気ない流動が認知や健康被害のリスクを低めることにつながっているのかもしれません。
結婚は完璧な人を手にするゲームや試験ではありません。家族、家庭は結婚後に一緒に作り、育んでいくことです。
難しく考え過ぎたり、婚活をめんどくさがっていると、結婚できる可能性が高めな期間はあっという間に過ぎてしまいます。
孤独や後悔を感じる前に、婚活は早めにしっかり活動することがおすすめです。
まとめ
日本も人口減少、核家族化、未婚、単独世帯増加により孤独を生み出している環境要因が年々増しています。
現在、日本でも男性の約3人に1人は生涯独身と言われています。
この数字はここで止まっておらず、年々独身者は増加していくと見られています。
生涯独身を望んでいないのであれば、婚活は今すぐにアクションを起こすことをお勧めします。